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私に影響を与えた良書・悪書・珍書・奇書・希書

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このオッサンにも著書がある⇒「求道と創造の漢方」

一月近く更新をさぼっていたので、新年にもなったことだし、自分の著書のことも少し書いておこう。

このオッサンにも若い頃に著書がある。

           求道と創造の漢方
このオッサンにも著書がある⇒「求道と創造の漢方」_e0043194_21431124.jpg


このサイトの案内を見て、一部の方がわざわざ買って読んで下さったようだが、「読んではいけない本」なのだ。

あまりにも若すぎる。

専門の漢方薬のことが中心とは言え、内容はすべて30歳までに各専門雑誌に書いたものを出版社の社長さんがまとめてくれたものである。

この本のために書きおろしたのは、序文のたしか?

        「学としての漢方、術としての漢方」

だったと思う。

思うというのは、自分の著書を探すのだが、どうも近くに見当たらない。

書庫に行けばあるが、行くのが面倒なので、記憶だけをたよりに書いている。

その後も、何度も翻訳書の出版など、本を出そうよというお誘いがあったが、すべて断ってきた。

この本の経験から、本を出したら終わりよ、という奇妙な観念が長く巣食うようになり、いまだにその観念が取り除かれない。

依頼された翻訳も、内容があまりに時代遅れで陳腐に感じて、途中で勝手に放り出して出版社にご迷惑をおかけしたこともある。

その理由は、既に同じ著者自身がさらに飛躍し進歩した内容の分厚い著書があり、そのほうに惚れ込んでいたのに、そちらではなくその著者の若書きに近い頃の本をやれと言われても、実際にやってみると、新しいものと矛盾する理論の存在が気になって、どうしても続行できなかった。

こんなところで言い訳しても仕方ないが、要するにわがままなのであろう。

それに並行して、その著者の惚れ込んだ方の原書の翻訳と解説を長く専門誌で連載していたが、あと一年半で終わるというところで、連載を中断した。

残りがあと2割を切っていた。

その中断する前から、そこの編集長には何度も繰り返し、早くまとめて出版しましょうと説得され続けていたが、断り続けた。

本になったら終わり、という気分がどうしても抜けきれない変な観念が消えない。

何事も、完成させたら終わりよという、人とは変わった観念がある。

なぜか?

ものごとを完成させてしまうと、自分がそれで抜け殻になってしまう恐怖感がぬぐいきれないのだが、分かってくれる人も稀にはいるものと信じたい。

正直言って、何事も完成させるのは大嫌いである!

腹八分というけれど、なんでも8割完成すれば上等と思っている。

慢性疾患でもそうだぞ。

8割回復すれば、ヨシ! とすべきだと思っている。
# by cyos | 2006-01-02 21:12 | 読んではいけない本

ここにも再録したい「祖国とは国語(藤原正彦著・講談社刊)」

ブログ、文武両道・失われた日本の心にある

祖国とは国語(藤原正彦著・講談社刊)

は、このブログにも再録したいほどだ!


ここにも再録したい「祖国とは国語(藤原正彦著・講談社刊)」_e0043194_20591422.jpg

# by cyos | 2005-12-04 20:59 | 哲学・思想

読書の秋とは言うけれど・・・・・・

読書の秋とは言うけれど、昨今は最も人気の無いのが書籍である。

本の形をした完全な娯楽的、グラビア的なものは除外しての話である。

知的活動の基礎は言語である、ということは当然であるから、語彙が貧困であれば、

馬鹿な考え休むに似たり

ということになる。

どんなに殊勝な顔して、ない頭を振り絞ったところで、どうせ出てくるのはカスばかり。

ここまで国語がないがしろにされれば、国力は衰退して当然、何もいいアイデアが浮かばないだろう。

寂しい日本ですな~~~~っ

読書の秋とは言うけれど・・・・・・_e0043194_234117.jpg

# by cyos | 2005-11-29 23:41 | 読書人の生活

様々な分野の書評のあるサイトの御紹介

とりあげた書籍が一部は本ブログと重複するものもあるが、書かれている内容は微妙に異なるので、次にご紹介するサイトの書評欄も参考価値があると思う。
専門の漢方薬や医学・薬学分野も多いが、一般書籍類もかなり取上げている。
それらは、同じ「読書人」であれば、一度目を通されても無駄にはならないと信じるものである。

ヒゲ薬剤師の書評

漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局サイト内にある。
様々な分野の書評のあるサイトの御紹介_e0043194_6543199.jpg

# by cyos | 2005-11-26 06:55 | 本といっても様々

とすると、鹿島茂氏は、いわゆる「進歩的文化人」のお仲間だったのですね?!

現代にも「進歩的文化人」は、不滅だった?!

進歩的文化人がメインテーマの「悪魔祓いの戦後史」

のお仲間だったということですね。

保守派の教養を、フランス文学者が貶めるとは、いい度胸。

ラ・フォンテーヌとラ・ロシュフーコーは、フランスの文学のエッセンスとして是非、入れないとまずいと思います。
 もし、この一巻を保守派の人が読めば、考え方のレベルが三、四段上がると思いますよ。今の日本の保守は無教養すぎる。


言ってくれました。

このことは、文武両道・失われた日本の心

でも、取り上げられて、このブログにリンクされていましたね。

とすると、鹿島茂氏は、いわゆる「進歩的文化人」のお仲間だったのですね?!_e0043194_129182.jpg

# by cyos | 2005-11-11 01:29 | 日本の知識人のレベル