2005年 09月 02日
日本的霊性 鈴木大拙著 岩波書店
かずある日本精神史を論じた書物の中で、もっとも小生を感服せしめた本が、上掲の大拙翁の著書。
アメリカに「禅」を広めたことで有名である。 それだけに、翁の諸論文や啓蒙書にしても、英語で書かれたものが多い。 岩波新書で、昔から有名な「禅と日本文化」にしても、翻訳者が北川桃雄氏だったような気がするが、他の訳者だったかもしれない。 いつか、必ずきちんと確認しておかなければならない。 蔵書が多いクセに、手元にまったく資料を置かないまま書くから、時々、とんでもない間違いをしでかしそうだ。 目的の資料を取り出すのにも、一苦労するのが蔵書の氾濫した我が廃屋である。 ところで、本書も英語で書かれていたのであったか、最初ッから日本語だったのか、いま定かでないから、これも後ほど、調べておくことにする。 と言う具合に、ずぼらで申し訳ないが、何せ最後に読み返したのが10年くらい前。 最初に読んだのが35年くらい前だから20歳の頃。 優れた日本精神史として、若い諸君に勧めることがあるが、誰も読破して感想を述べたものが、回りにはいない。 ある真面目な女性は、二十代には読みこなせず、サジを投げていたが、四十代になって再挑戦し、充分意味が理解できた。 エキスだけを言えば、日本人が日本人として、日本人らしい自覚ができたのは、新古今和歌集の時代からである、といったところが中心として前後が展開されていた印象が深い。 現在でも、岩波文庫で売られているのだから、是非、若い人にも読んで欲しい。 次に、鈴木大拙全集の全巻を撮影して、ここに掲載するつもりだったが、昨今、本業が忙しすぎて、撮影を怠ってしまった。(後日、掲載したい) その後日、上記にすべて間違いは無かった。 ![]()
by cyos
| 2005-09-02 14:35
| 日本精神史
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