2006年 07月 05日
末期ガンになたIT社長からの手紙 藤田憲一著
幻冬社から出版されたこの有名な書籍は、近くの小さな書店に早くから注文していたのに、なかなか手に入らなかった。注文を出して20日くらいはかかったろうか?
さぞや再販を繰り返したものが届くことだろうと思ったが、意外に初版本だった。 それはともかく、スキルス胃癌に罹患し、再発して余命3ヶ月と宣告された藤田氏が、現在も頑張ってテレビ・マスコミで大きく取り上げられているのは周知の通りである。 ところで本ブログの筆者は職業柄(漢方専門薬局経営の薬剤師)、転移ガンや進行がんでQOL向上の目的から、当方の漢方薬を求めて長期間服用中の患者さんが大勢おられるので、藤田氏の苦悩や頑張りにこの書籍を通じて教えられることはとても多い。 藤田氏の職業に対する執念には脱帽するばかりだが、当方で何年にも亙って転移ガンで苦労されている患者さん達の生き様と比較して見ても、彼ら彼女らも、決して引けをとらないことに驚いている。 大学教授もいれば中小企業の経営者もおられるし、四十代で進行がんや転移ガンと闘っている人も多い。 ただし、藤田氏のように三十代という若き患者さんは、過去には悪性リンパ腫や白血病あるいは睾丸腫瘍・子宮頸ガンなどでおられたが、現在は四十代以降の方ばかりで、過去、三十数年の仕事上でも三十代や二十代という方は、やはりかなり少ない。 といっても、過去には子宮頸がんでなくなった二十代の女性や、悪性リンパ腫が9年目にして再発転移し、なくなられた方もいる。 だから、決して、二十代・三十代の若さではガンや悪性腫瘍が無縁というわけではなく、進行して命を奪われることもない訳ではない。 現在では、二~三人に一人はガンに罹るといわれる時代だが、その四割前後は根治しているといわれる。 根治できない残りの6割近くの人にしても、当方の常連さんにも10年以上お元気で転移ガンや進行ガンと戦い続けながら本業を続けられておられる人が何人もおられるのが現実である。 だから決して悲観するには及ばないのだが、それもガンの種類にもよるもので、藤田氏のようにスキルスとなるとやや別問題のところがあるようだ。彼は人並みはずれた気力によってガンと闘う免疫細胞が活発化してくれているのだろう、どこまでも頑張ってほしい。そして、同じガンや悪性腫瘍と闘っている人々に勇気を与え続けて欲しい。 関連ブログ:http://murata-kanpo.seesaa.net/article/20329781.html http://murata-kanpo.seesaa.net/article/20357579.html
by cyos
| 2006-07-05 14:01
| 人生の味わい
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