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私に影響を与えた良書・悪書・珍書・奇書・希書

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もっとも影響を受けた作家は夏目漱石

哲学の煙 (てつがくのけむり)って何のことか分るだろうか?

そうっ! そうなんですよ!

今じゃ~大変評判の悪いタバコ

でもね~~~、明治時代は「哲学の煙」であったし、お茶事でも最初に煙草盆が出されるのがしきたりである。

 同業のM氏は私と同じ54歳。

 高校時代に夏目漱石の『三四郎』を読んで、三四郎が親しく教えを受けた広田先生の「哲学の煙」にあこがれて、成人したら自分も吸わなくてはと、それ以来34年、黙々?と吸い続けた。

 最近、あこがれの哲学の煙を吐かれる広田先生に再会すべく、『三四郎』を再読したら、「偉大なる暗闇」と呼ばれた広田先生は、自分より若くなっていて愕然(がくぜん)とした。

 酒は一滴も飲まない(飲めないのではない)彼はモクモクト吸い続けている。

 はた迷惑な奥さんは、呼吸器系統をやられて、かろうじて漢方薬で悪化を食い止めている。

 奥さんが文句を言いかけると、彼は決まって

タバコよりからだに悪い妻の愚痴

と、どこかから仕入れてきた川柳をうそぶいて恬然としている。

タバコは是か非か?
より引用)


追記: 上記の川柳「タバコよりからだに悪い妻の愚痴」の作者はどなたでしょうか?
もしもご存知の方がおられましたら、ここをクリックしてご教示下さい!
by cyos | 2006-04-10 20:41 | 読書人の生活