2005年 11月 06日
文藝春秋 特別版 11月臨時増刊号 一冊の本が人生を変える
文藝春秋の11月、臨時増刊号である。
「一冊の本が人生を変える」とは、いささかオーバーな表現のようにも聞こえるが、あり得ないことではない。 五十歳を大分過ぎてしまった小生には、懐かしい本がたくさん出てくるので、青春が舞い戻ってくるすがすがしい気分が味わえた。 圧巻は、 鼎談 決定版・世界文学全集を編集する であろうか。 対談者のお一人、評論家の三浦雅士氏の発言に、 僕は数年前に『青春の終焉』という本で、一九七0年を境に「青春」という言葉の持つ輝きが失われて、軌を一にするように文学全集というものも書店から姿を消したと言う説を出しました。 とあるが、何度もなんども頷(うな)ずいたのであった。 ところで、これまで「愛書家」の同類として、かなりなシンパシーを感じていた共立女子大学教授でフランスの絵入り古書の収集家である鹿島茂氏の次の発言には、思わず脚下照顧(きゃっかしょうこ)! 自分のことも省みないで、そういう発言がどこから出るのか、実に不快な気分に陥ってしまった。 鹿島氏の(思い上がった?)発言 ラ・フォンテーヌとラ・ロシュフーコーは、フランスの文学のエッセンスとして是非、入れないとまずいと思います。(引用者注:ここまでは大いに賛同!) もし、この一巻を保守派の人が読めば、考え方のレベルが三、四段上がると思いますよ。今の日本の保守は無教養すぎる。 と、こうである! 敢えて些かキツイ言葉で反論すれば、外国文学かぶれの鹿島先生に、そのような侮辱を受ける筋合いは無い。 当然、常識としてご指摘の本は、とっくの昔に読破している。 それよりも、フランスかぶれの鹿島先生は、自国の文学をどれだけ読破されおられると言われるおつもりですか? 保守派の教養の基本は、自国の文化を愛することに原点があるのだから、外国文学かぶれの先生に、そのような侮辱を受ける筋合いは無いと思うのですがネ! まずは、脚下照顧! みずからの足元を見るべきで、迂闊な発言は慎むべきではありませんか!?
by cyos
| 2005-11-06 10:13
| 日本の知識人のレベル
|
検索
カテゴリ
全体 日本と日本人を知る為に 人生の味わい 哲学・思想 読書人の生活 人間と人間社会の本質を知る 日本精神史 科学理論とは何か 読んではいけない本 マネすべきでない生き方 常識は非常識 日本の知識人のレベル 本といっても様々 バナー制作 相互リンク集(詳細) 相互リンク集
・間違いだらけの漢方と漢方薬
・漢方薬のMKDYネット ・漢方と漢方薬および中医学・中医漢方薬学派の理論と実践 ・村田漢方堂薬局の漢方薬 ・漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局の周辺風景 ・漢方薬は中医漢方薬学派の漢方相談専門薬局 ・漢方薬専門・村田漢方薬局による漢方相談 ・漢方と漢方薬によるアトピー性皮膚炎研究変遷史 ・漢方薬は漢方医学に中医学理論を導入した中医漢方薬学 ・漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か? ・漢方と漢方薬の正しい意味 ・厳選相互リンクSEO ・漢方と漢方薬の真実 ・漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局 ・漢方と漢方薬の村田漢方堂薬局の近況報告 ・漢方と漢方薬の将来のために ・漢方薬局・村田漢方関連サイト・漢方薬ブログ管理日誌 ・文武両道・失われた日本の心 ・漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記 ・古本あるいは古書の楽しみ ・厳選相互リンクSEO・ブログ版 ・白衣を脱いだ漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師 ・寅年・ヒゲ薬剤師の子分はネコドモだ! ・漢方と漢方薬および中医学関連情報 ・漢方薬・漢方専門薬局薬剤師の憂鬱 ・非常識な「常識」を覆す その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|