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私に影響を与えた良書・悪書・珍書・奇書・希書

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うるさい日本の私  中島義道著 (洋泉社・新潮文庫)

カント哲学者の中島義道氏の生き方は、決してマネをしてはいけない。

このブログの筆者より少し年上だが、同様な感性と生き方をして来ただけに、自信を持って断言できる。

周囲の者との摩擦が絶えない。

自己の感性に照らし合わせて、不合理だと結論付けられる悉(ことごと)くに、文句を言わずにゃおれなくなる。

小生も、昨年暮れにHPを公開して以来、不合理と思われる事象に、悉く抗議して来た。

幸いに意見が通ったこともあるが、多くは無視され、むなしい戦いに終わっている。

一体に、中島氏や小生のような特異な性格は、この現実社会、とりわけ日本社会では、生きにくい。

だから、よけいに抵抗したくなる。

どちらが理屈が合っているのか、考えよ、と叫びたいのは、中島氏のみならず小生の思いでもある。

本書を読めば、人間、確信犯として、このようなすさまじい生き方もあるのか、と感心することだろう。

ただし、中島氏は、腕力・膂力・実際の筋力・体力などでのパワー不足が物足りない。

小生ほどの、鍛えた身体、筋力とパワーがあったら、もっと成功していたに違いない。

以上の文章では、何を言っているのか分からない人が多いだろう。

それでいいと思う。

読まないほうがいいよ。
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# by cyos | 2005-09-06 09:06 | マネすべきでない生き方

かの有名なフランスの教育家・思想家 ルソー の本は読んではいけない悪書の典型

文学にも分類される「告白録」は、著者のルソーの破廉恥歴のオンパレード。

女性を見ると、あの恥ずかしい部分を見せずにゃおれない、重度の露出症。

その後、

妻に産ませた子供を、そっと孤児院の玄関に置き去りにすること、何人だったかぁ~、そりゃ~ひどい、生ませた子供をすべて孤児院の玄関に捨て去ったのだから。

「社会契約論」だの「エミール」だの、名文家のルソーは、多くの著作があって、日本ではもっぱら、立派な教育者で思想家として名が通っているが、知る人ぞ知る、「家畜の平等]を唱えた恐ろしい思想家である。

「自然に帰れ」などとは、決して言ってはいない。家畜の平等を唱えただけだ。

「社会契約論」などにおいては、集団の利益の為には、一部の人間を粛清することもやむなし、と平然と記すこの無神経さ。

決して、ルソーを、まともな教育者、思想家と思ってはならない。

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# by cyos | 2005-09-04 18:56 | 読んではいけない本

日本的霊性   鈴木大拙著  岩波書店

かずある日本精神史を論じた書物の中で、もっとも小生を感服せしめた本が、上掲の大拙翁の著書。

アメリカに「禅」を広めたことで有名である。

それだけに、翁の諸論文や啓蒙書にしても、英語で書かれたものが多い。

岩波新書で、昔から有名な「禅と日本文化」にしても、翻訳者が北川桃雄氏だったような気がするが、他の訳者だったかもしれない。

いつか、必ずきちんと確認しておかなければならない。


蔵書が多いクセに、手元にまったく資料を置かないまま書くから、時々、とんでもない間違いをしでかしそうだ。
目的の資料を取り出すのにも、一苦労するのが蔵書の氾濫した我が廃屋である。

ところで、本書も英語で書かれていたのであったか、最初ッから日本語だったのか、いま定かでないから、これも後ほど、調べておくことにする。

と言う具合に、ずぼらで申し訳ないが、何せ最後に読み返したのが10年くらい前。

最初に読んだのが35年くらい前だから20歳の頃。

優れた日本精神史として、若い諸君に勧めることがあるが、誰も読破して感想を述べたものが、回りにはいない。

ある真面目な女性は、二十代には読みこなせず、サジを投げていたが、四十代になって再挑戦し、充分意味が理解できた。

エキスだけを言えば、日本人が日本人として、日本人らしい自覚ができたのは、新古今和歌集の時代からである、といったところが中心として前後が展開されていた印象が深い。

現在でも、岩波文庫で売られているのだから、是非、若い人にも読んで欲しい。

次に、鈴木大拙全集の全巻を撮影して、ここに掲載するつもりだったが、昨今、本業が忙しすぎて、撮影を怠ってしまった。(後日、掲載したい)

その後日、上記にすべて間違いは無かった。

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# by cyos | 2005-09-02 14:35 | 日本精神史

構造主義科学論の冒険  池田清彦著 (毎日新聞社刊)

小生が専門分野の漢方医学・中医学を考える上で、もっとも影響を受けた書籍である。

それだけに愛着も深いが、反面、一部に大きな反発もある。

狭義の科学理論とは何か、を知る上で、これほど分かりやすい書籍は、ない、と思う。

ところが、一転、広義の科学を論じる段になると、ご自身が最も否定的に捉えられているはずの「イデオロギー」が続出するのである。

この論点は、狭義の科学を論じるうえでの大切な「第二章 現象と記述」のところでも、目に余るイデオロギーからの論述が入り込むので、充分に気をつける必要がある。

つまり、本書の最終章、「第六章 科学と社会」や、上述の大切な「第二章」などに、唐突としてイデオロギー的記述が入り込んでいるので、大いに警戒する必要がある。

これらのイデオロギーからの発言さえなければ、と惜しまれてならない。

イデオロギーを否定されながら、イデオロギーという色眼鏡で日本社会の本質を論断されたのでは、かなわない。

広義でものを考えるなら、人間の情や情念など、デリケートな問題まで包含されて、複雑多変である。
うかつに科学者が論及するべきではない分野かもしれない、と思わぬでもないが、まだ、カールー・ポパーが論じた社会論関連の諸論文「開かれた社会とその敵」や「歴史主義の貧困」などの方が、はるかに説得力がある。

広義の科学理論を論じるにしても、少なくともイデオロギーを含ませないで欲しかった。

繰り返すが、狭義の科学理論については、最高の賛辞を贈りたいのである。
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# by cyos | 2005-08-29 13:23 | 科学理論とは何か

書 痴 迷 宮   喜多村 拓 著   (青弓社)

著者は、青森県の古書店主。「古書店 林語堂」の経営者。

本州の最北端の著者が、どうして下関市在住の小生の生活を観察できたのか?

いまだに不思議でならない。

この書の内容は、ほとんど小生のことを書いたとしか思えない。

気味の悪い本である。

本州の端から端の往復は、そうそう出来るはずもないのだか・・・・・ハテ???

何が書かれているのかを要約すれば、「書痴」といわれる人種の実体を、あますところなく描いている。


まったくありがたくもないネーミングだが、昔から本キチガイを書痴というのだから、しかたがない。

人間という「動物」のなかには、こういう種類の人間が、本当に実在するのだということを、知っていて損はないだろう。

それにしても、あまり愉快な本ではない。

面白がるのは、きっと本にあまり縁のない人たちだけだろう。

(と言いながらも、夜も寝られないほど夢中になって読み通したのは、誰だ?!)

ところでこの林語堂さんには、前著があってこれはまた優れた名著があるのでご参考までに下記で御紹介。

絶賛推奨「古本迷宮」

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# by cyos | 2005-08-26 00:12 | 読書人の生活

古典の読み方  谷沢永一著   (PHP文庫)

もともと祥伝社から1981年に発行されたものを文庫化したもの。

小生は、祥伝社版で読んだ。

谷沢氏によれば、

古典から学ぶべきものは、「人間をどう見るか」「その人間が構成する社会をどう見るか」のただ二つである。

ということだそうだ。

本書を読めば、読書の醍醐味を教えてくれる。

若いうちに、このように面白くて、しかも、大変に優れた古典案内を読んでおかないと、歳を取ってからでは遅すぎる!

古典そのものを読む暇がなくとも、谷沢氏の古典案内を読んでおくだけでも、その後の人生の色合いが変わってくることマチガイナシ

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# by cyos | 2005-08-23 16:29 | 人間と人間社会の本質を知る

日 本 文 壇 史 全24巻・総索引  伊藤整・瀬沼茂樹   (講談社文芸文庫)

主として、明治から大正初期にかけての文壇史である。

文壇史ではあるが、そのまま明治の文化史であり、登場人物5,000名を越える壮大な実話絵巻となっている。

全巻を通じて登場する夏目漱石や島崎藤村、坪内逍遙。

ほとんどの巻に登場する森鴎外など。

おのずから明治文化史の中心人物が、各場面で登場する。

明治はどういう時代であったか?

明治維新後の日本人は、どのように感じ、どのように生活し、どのように倒れていったのか。

樋口夏子、つまり樋口一葉は、どのように頑張り、どのように生活し、どのようにして夭折(ようせつ)したのか。

多くのことが、日日単位で、あるいは時間単位で、実話物語は、ゆったりと、ゆっくりと、おもむろに進行していく。

ここには、文学史に残る数々の登場人物が、生身の活きた姿であらわれる。

読者は、登場人物と友人になったり、親友になったり、喧嘩したり、犬猿の仲となったり、読者自身も明治の人間として参加している錯覚を起こし始めるであろう。

人生とは、明治の文化人の生き様とは、このようであったのだ!
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# by cyos | 2005-08-18 12:53 | 人生の味わい