私に影響を与えた良書・悪書・珍書・奇書・希書

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お客様は神様ではない! 「イヤな客には売るな!」石原明著(PHP研究所)

 そもそも、故三並春夫氏は、そんな低次元の意味で「お客様は神様です」とは、言ってないぞ、というご本人のしっかりした証言がある。

 まあ、それはともかくとして、世間一般では、それ以来、お客様は「神様なんだ~~!」ということで、思い上がった連中ばかりが、世の中を闊歩するようになった。

 現実はどうなのか?

 実際、多くの業種で、お客様を神様扱いしているが、賢い企業や、個人商店の一部では、タイトルにもあるように、
 
 嫌な客には売る必要なし!

 と、社員教育しているところもあるのである。

 のぼせ上がって、クレーマーまがいの客には、売る必要なし、というわけである。

 なぜか?

 思い上がった客の、クレームにイチイチ付き合っていては、時間と人件費の浪費だから、クレーマーには、売らないに限る。

 売ることによる損失は、計り知れない、ということである。

 ますます、現代社会は、お客様は神様です、という意味を、大きくはき違えて、何をやってもいいものと思い込んでいるフシがある。

 ところが、どっこい、賢い企業というものは、内々では、クレーマーにいかに売らないで逃げるか、の教育を徹底している所さえあるのだ。

 本書には、

 顧客を選別する主導権はあなたが握っている

 と、どこまでも強気である。

 悩み多き営業マン、必読の書と言えよう!

 本書は、このブログの投稿者が影響を受けたというよりも、まったく同じ考えの人がいたんだ!と、ただ単に嬉しかっただけで、内容そのものは、日頃、各営業マンにアドバイスして来た言葉と同工異曲のものばかり。

 しかしながら、世間では、こういう考えの企業や営業マン、あるいは個人商店などが、実際に多く存在していることに、気がついてないようなので、必読の書として、オススメする訳である。

参考文献:イヤな客には売るな! (石原 明 著) PHP研究所


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by cyos | 2005-09-27 15:40 | 常識は非常識

太宰治の小説 「斜陽」と「人間失格」だけはイタダケナイが

太宰治は、何度も繰り返す心中未遂と、最期の心中で、あまり評判のよくない部分も多いが、作品には、意外に健康的なものが多い。

健康的なものなら、なんでもいいように聞こえても困るのであるが、相対的な意味である。

優れた作品には、時に毒が含まれているから、優れた評価が与えられている傾向がなくもない。

しかしながら、太宰氏の現実生活のイメージからは、作品そのものは、意外に健康的で、すがすがしいもの、感動するもの、美しいもの、考えさせられるもの、多彩である。

ところが、小生の感覚では、二十歳頃に読んだ「斜陽」と「人間失格」だけは、イタダケナイ。

歳を取って再読すべきだろうが、その気になれない。

何の得る所もない、気がする。

それ以外の作品は、歳をいくら取っても再読の価値が大いにある、と思っている。

「富士山には月見草がよく似合う」

という一節などは、特に有名だが、当時の美しい富士山の情景が、目に浮かぶようである。

これが、書かれている作品は、どれか、探してみるがいい。

日本文学史上、永遠に残る作家であろう。

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by cyos | 2005-09-23 09:04 | 人生の味わい

「悪魔祓い」の戦後史    稲垣 武著  (文芸春秋)

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本書の副題には、「進歩的文化人の言論と責任」とある。

日本の知識人のレベルが、どの程度であり、どの程度であったかを知る絶好の書である。

少し前までは、日本の「良心的な」知識人のことを、

            進歩的文化人

と呼んでいた。

現在、テレビやマスコミなどで活躍している知識人も、本書でかなり取上げられている。

その当時、どのような発言をしていたか、現在の彼等と比較してみるがよい!

この本を一冊読みさえすれば、知識人と言われる人が、あるいは有識者と言われる人が、あるいは進歩的文化人と言われる人が、どのレベルのものなのか、判然とするのである。

本書を書かれた稲垣武氏の経歴も面白いから、必ず氏の略歴は、知っておくとよい。

世の中には、真実を暴き立てる勇気のある人々が、ほんの少数ながら存在するので、何とか救われるのだ。

人間には、凄い能力のある人がたくさんいて、何でも一度読んだだけで、その内容のほとんどすべてを記憶してしまうのである。

うそじゃない、結構いるんだよ!

ところが、不思議なことに、天は二物を与えない。

単なる生き字引に過ぎない。

モンテーニュが、自分の記憶力の無さを嘆いていたが、氏の思索力は、すぐれた随筆集(随想録のこと)を残した。

頭の良さとは、ナンなのか、と考えてみるが良い。

立て板に水を流すがごとく、読んで得た知識の焼き直しをしゃべったところで、それだけのものだ。

だけならよいが、間違ったことを、クソマジメに流されたのでは害毒だ。

知識が頭に詰まりすぎると、思考能力と入れ替えになる、らしい。

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by cyos | 2005-09-19 18:14 | 日本の知識人のレベル

バカのための読書術   小谷野 敦 著  (ちくま新書)

東大文学部出身者にも、この小谷野氏みたいに、物の本質を見抜く力がある人がいるんだっ!と感心している。

驚きである。

総じて、文科系出身者は、イデオロギーに凝り固まる傾向があるから、好きではないのだが。
まっ、理系出身者にも、我々昭和20年代に生まれた連中には、多いんですがネ。

ただ一点、ここまで物が見通せるなら、日本国家に対する考え方の一部に致命的な偏見があり、それだけがイタダケナイ。

画竜点睛を欠く、とはこの人のことかもしれない。

但し、その一部を除けば、極めて健全で、健康的である。

ほんとうは、書斎にこもる「もてない男」の典型的な人物として、自他共に認める小谷野氏らしいが、意外に、まったく健康的な考え方の持ち主だと、思う。

氏の著書には、実際に、同じ「ちくま新書」から、

『もてない男』という題名で、ずいぶん面白い本が出版されている。

こちらも超オススメである。

あっ、言いそびれたが、本書「バカのための読書術」こそ、オススメ、太鼓判である。

一部のイジケタ国家観だけは、まねしない方がよいと思う。
個人の自由だから、とやかくは言うつもりはないが、日本国の国民でありながら、やや理解に苦しむ思想が、ほんの一部だけ、混入している、ということだ。

でも、その、大事なホンの一部だけ、を除外すれば、まったく健全、なのである。昭和37年生まれだけに、極端なイデオロギーに染まらず、立派なほうかもしれない。

ホント、君たちも、これ以上、「バカ」をこじらせないために、これは必読の書だと思いますよ。

ともあれ、この「バカ」ということば、一部のサーチエンジンさんでは、禁止用語として扱っているところがあるから、tったく驚くのナンのって!

言葉狩りも、ここまで来たか!?

こんな国は、いまに滅びるぞ!

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by cyos | 2005-09-16 13:32 | 読書人の生活

常識を常に疑え!滅多に本を読まない人は、特にご用心!

あらゆる常識を疑う心構えがないと、とんでもないことを一生涯、信じ込んだままで終ることが多いんダヨ。

世間一般の常識には、よく調べてみると、とんでもない「非常識」だった、ということが意外に多い。

一例を挙げれば、漢方と漢方薬。

漢方薬を健康食品と同類と思い込んでいる人が大変多い。

これが、税務署員にもいたんだから、愕然とするゼ~~~っ!

漢方は、どこでも売れる医薬部外品だと、トンチンカンを書いているブログにお目にかかって、メンクリタマが飛び出てしまったゼっ。

前にも書いたが、「啓蒙思想家」のルソー。ジャン・ジャック・ルソーだったかな? フルネームは。間違ってたらゴメン。

小生の最も嫌いな思想家だから、フルネームを間違って覚えているかもシレン。

この人のお陰で、フランス革命を引き越し、ロシア革命を誘発した。
極論すればネ。

あんまり言いたか~~ないけど、日本の歴史、つまり日本史、日本近代史、現代史。それと不即不離の世界史。
うるさい人が多いから、この分野はこれでパス!

思考方法の要諦(ようたい)は、部分ばかりにとらわれず、常に全体を眺めながら、全体の流れを見詰めながら、部分を解釈するということ。
抽象的に過ぎるが、ヒントくらいにはなるだろう。

盛んに宣伝されているものは、いいものだという思い込みも、大変危険!

水虫の内服薬が典型的!(肝障害を起こしやすい)

読書でもそうだ。

活字になっているものは、すべて正しい、なんて思い込んでいるようなオメデタイ人は、いないと思うが、どうしても日本人は活字に弱い。

常に多少の猜疑心を持ちながら読書しなければならない。

すべてを鵜呑(うの)みにしてはならない。

同じテーマのものを、別の角度から論じた本を読むことも必要だ。

マッ、いずれにせよ、常識と思われていることを、常に斜めに見ておくこと。

その常識と思われていたことが、しばしば、後になって、間違いだということが証明されたりする。

何でも信じて、後になって、ダマサレタと、憤慨しないこと。

信じる方にも責任があるんだから。

どのように責任があるかといえば、自分の頭で考えようとしないで、何でも鵜呑みにしてきた罰みたいなもの、といえば、言い過ぎかもしれないけどね。
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by cyos | 2005-09-13 21:34 | 常識は非常識

皆さん! もっと本らしい本を読んで御覧なさいよ!

「皆さん! もっと本らしい本を読んで御覧なさいよ!」に続いて、

すると、人生がもっともっと、味わい深く、なおかつ、視界が大きく開けてきますよ!

と、続くのである。

このブログは、あんまり人気がないが、それは覚悟の上。

どうも、真面目系が、サッパリな時代で、軽佻浮薄もいいところ!

いわゆる「教養」などという言葉も、完全に「腐語」となっている。

先が思いやられるこのニッッポンよ!

と叫びたい心境にならぬでもないが、まっ、困るのは君たちだからね。

どうせ、コチトラは老兵。

ただ去り行くのみよ。

まっ、せいぜい、歳を取って後悔しないように。

「一寸の光陰、軽んずべからず」

という漢詩の一説、知ってるカイ?

「少壮いくときぞ、老いをいかにせん」

というのも、ありマッセっ!
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by cyos | 2005-09-11 01:50 | 人生の味わい

うるさい日本の私  中島義道著 (洋泉社・新潮文庫)

カント哲学者の中島義道氏の生き方は、決してマネをしてはいけない。

このブログの筆者より少し年上だが、同様な感性と生き方をして来ただけに、自信を持って断言できる。

周囲の者との摩擦が絶えない。

自己の感性に照らし合わせて、不合理だと結論付けられる悉(ことごと)くに、文句を言わずにゃおれなくなる。

小生も、昨年暮れにHPを公開して以来、不合理と思われる事象に、悉く抗議して来た。

幸いに意見が通ったこともあるが、多くは無視され、むなしい戦いに終わっている。

一体に、中島氏や小生のような特異な性格は、この現実社会、とりわけ日本社会では、生きにくい。

だから、よけいに抵抗したくなる。

どちらが理屈が合っているのか、考えよ、と叫びたいのは、中島氏のみならず小生の思いでもある。

本書を読めば、人間、確信犯として、このようなすさまじい生き方もあるのか、と感心することだろう。

ただし、中島氏は、腕力・膂力・実際の筋力・体力などでのパワー不足が物足りない。

小生ほどの、鍛えた身体、筋力とパワーがあったら、もっと成功していたに違いない。

以上の文章では、何を言っているのか分からない人が多いだろう。

それでいいと思う。

読まないほうがいいよ。
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by cyos | 2005-09-06 09:06 | マネすべきでない生き方

かの有名なフランスの教育家・思想家 ルソー の本は読んではいけない悪書の典型

文学にも分類される「告白録」は、著者のルソーの破廉恥歴のオンパレード。

女性を見ると、あの恥ずかしい部分を見せずにゃおれない、重度の露出症。

その後、

妻に産ませた子供を、そっと孤児院の玄関に置き去りにすること、何人だったかぁ~、そりゃ~ひどい、生ませた子供をすべて孤児院の玄関に捨て去ったのだから。

「社会契約論」だの「エミール」だの、名文家のルソーは、多くの著作があって、日本ではもっぱら、立派な教育者で思想家として名が通っているが、知る人ぞ知る、「家畜の平等]を唱えた恐ろしい思想家である。

「自然に帰れ」などとは、決して言ってはいない。家畜の平等を唱えただけだ。

「社会契約論」などにおいては、集団の利益の為には、一部の人間を粛清することもやむなし、と平然と記すこの無神経さ。

決して、ルソーを、まともな教育者、思想家と思ってはならない。

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by cyos | 2005-09-04 18:56 | 読んではいけない本

日本的霊性   鈴木大拙著  岩波書店

かずある日本精神史を論じた書物の中で、もっとも小生を感服せしめた本が、上掲の大拙翁の著書。

アメリカに「禅」を広めたことで有名である。

それだけに、翁の諸論文や啓蒙書にしても、英語で書かれたものが多い。

岩波新書で、昔から有名な「禅と日本文化」にしても、翻訳者が北川桃雄氏だったような気がするが、他の訳者だったかもしれない。

いつか、必ずきちんと確認しておかなければならない。


蔵書が多いクセに、手元にまったく資料を置かないまま書くから、時々、とんでもない間違いをしでかしそうだ。
目的の資料を取り出すのにも、一苦労するのが蔵書の氾濫した我が廃屋である。

ところで、本書も英語で書かれていたのであったか、最初ッから日本語だったのか、いま定かでないから、これも後ほど、調べておくことにする。

と言う具合に、ずぼらで申し訳ないが、何せ最後に読み返したのが10年くらい前。

最初に読んだのが35年くらい前だから20歳の頃。

優れた日本精神史として、若い諸君に勧めることがあるが、誰も読破して感想を述べたものが、回りにはいない。

ある真面目な女性は、二十代には読みこなせず、サジを投げていたが、四十代になって再挑戦し、充分意味が理解できた。

エキスだけを言えば、日本人が日本人として、日本人らしい自覚ができたのは、新古今和歌集の時代からである、といったところが中心として前後が展開されていた印象が深い。

現在でも、岩波文庫で売られているのだから、是非、若い人にも読んで欲しい。

次に、鈴木大拙全集の全巻を撮影して、ここに掲載するつもりだったが、昨今、本業が忙しすぎて、撮影を怠ってしまった。(後日、掲載したい)

その後日、上記にすべて間違いは無かった。

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by cyos | 2005-09-02 14:35 | 日本精神史