私に影響を与えた良書・悪書・珍書・奇書・希書

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カテゴリ:読書人の生活( 9 )

もっとも影響を受けた作家は夏目漱石

哲学の煙 (てつがくのけむり)って何のことか分るだろうか?

そうっ! そうなんですよ!

今じゃ~大変評判の悪いタバコ

でもね~~~、明治時代は「哲学の煙」であったし、お茶事でも最初に煙草盆が出されるのがしきたりである。

 同業のM氏は私と同じ54歳。

 高校時代に夏目漱石の『三四郎』を読んで、三四郎が親しく教えを受けた広田先生の「哲学の煙」にあこがれて、成人したら自分も吸わなくてはと、それ以来34年、黙々?と吸い続けた。

 最近、あこがれの哲学の煙を吐かれる広田先生に再会すべく、『三四郎』を再読したら、「偉大なる暗闇」と呼ばれた広田先生は、自分より若くなっていて愕然(がくぜん)とした。

 酒は一滴も飲まない(飲めないのではない)彼はモクモクト吸い続けている。

 はた迷惑な奥さんは、呼吸器系統をやられて、かろうじて漢方薬で悪化を食い止めている。

 奥さんが文句を言いかけると、彼は決まって

タバコよりからだに悪い妻の愚痴

と、どこかから仕入れてきた川柳をうそぶいて恬然としている。

タバコは是か非か?
より引用)


追記: 上記の川柳「タバコよりからだに悪い妻の愚痴」の作者はどなたでしょうか?
もしもご存知の方がおられましたら、ここをクリックしてご教示下さい!
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by cyos | 2006-04-10 20:41 | 読書人の生活

素晴らしいブログ発見「書評でたどる浪漫紀行」

         書評でたどる浪漫紀行

ネット界というかブログ界というか、教養と知性あふれる豊穣なブログさんがあるもんだと感心するばかり。

コチトラのように理系の人間が、趣味として読書論を投稿している貧弱さに比べ、稔りある読書人の面目が迸っている。

参った参ったまいったマイッタ、完全に脱帽である!
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by cyos | 2006-01-08 10:26 | 読書人の生活

読書の秋とは言うけれど・・・・・・

読書の秋とは言うけれど、昨今は最も人気の無いのが書籍である。

本の形をした完全な娯楽的、グラビア的なものは除外しての話である。

知的活動の基礎は言語である、ということは当然であるから、語彙が貧困であれば、

馬鹿な考え休むに似たり

ということになる。

どんなに殊勝な顔して、ない頭を振り絞ったところで、どうせ出てくるのはカスばかり。

ここまで国語がないがしろにされれば、国力は衰退して当然、何もいいアイデアが浮かばないだろう。

寂しい日本ですな~~~~っ

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by cyos | 2005-11-29 23:41 | 読書人の生活

優れた書物は、人の一生よりも、はるかに命が長い

毎年、多くの本が発行されて、一年も経たないうちに消滅していく。

後世に残る本が、必ずしも良書とばかりは言えないが、悪書として後世に伝わる実力も、たいしたものだ。

たとえば、小生の大嫌いな「ルソー」とかね。


優れた息の長い本とは、たとえば、夏目漱石や、平家物語、新古今和歌集など。

自分の好みの本ばかりをあげてしまったが、長い長い生命をもっている。

多分、不滅だろうネ。

けれども、ネット社会や、電子ブックなど、現代のように価値観が多様化すると、書籍そのものが年々売れなくなっていく。

今後、どうなるのか知らんが、少なくとも、語彙(ごい)の貧弱さが、思考能力の低下を招くことは、間違いないだろうね。

このことは、しつこいほど、繰り返し言っておきたい。

考えても見ろよ、君たちがモノを考える時、どうやって考えてるカネ?

言語で考えてるだろうが?!

まっ、身体で考えている奇特な人もいるだろうが、言語は祖国であり、思考能力の基礎ですよ。

「言語は祖国」などと余計なことを言ってしまったが、だから「国語」と言うんだよ。

こんなオヤジの説教めいたブログなんか、誰も読まないだろうけどね。

まっ、せいぜい、歳を取ってから後悔しないことだ。

そのくせ、今頃の親ときたら、自分は出来なかったくせに、子供には無理な教育を押し付けるんだからね。

矛盾(むじゅん)もいいところだ!

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by cyos | 2005-10-10 20:42 | 読書人の生活

バカのための読書術   小谷野 敦 著  (ちくま新書)

東大文学部出身者にも、この小谷野氏みたいに、物の本質を見抜く力がある人がいるんだっ!と感心している。

驚きである。

総じて、文科系出身者は、イデオロギーに凝り固まる傾向があるから、好きではないのだが。
まっ、理系出身者にも、我々昭和20年代に生まれた連中には、多いんですがネ。

ただ一点、ここまで物が見通せるなら、日本国家に対する考え方の一部に致命的な偏見があり、それだけがイタダケナイ。

画竜点睛を欠く、とはこの人のことかもしれない。

但し、その一部を除けば、極めて健全で、健康的である。

ほんとうは、書斎にこもる「もてない男」の典型的な人物として、自他共に認める小谷野氏らしいが、意外に、まったく健康的な考え方の持ち主だと、思う。

氏の著書には、実際に、同じ「ちくま新書」から、

『もてない男』という題名で、ずいぶん面白い本が出版されている。

こちらも超オススメである。

あっ、言いそびれたが、本書「バカのための読書術」こそ、オススメ、太鼓判である。

一部のイジケタ国家観だけは、まねしない方がよいと思う。
個人の自由だから、とやかくは言うつもりはないが、日本国の国民でありながら、やや理解に苦しむ思想が、ほんの一部だけ、混入している、ということだ。

でも、その、大事なホンの一部だけ、を除外すれば、まったく健全、なのである。昭和37年生まれだけに、極端なイデオロギーに染まらず、立派なほうかもしれない。

ホント、君たちも、これ以上、「バカ」をこじらせないために、これは必読の書だと思いますよ。

ともあれ、この「バカ」ということば、一部のサーチエンジンさんでは、禁止用語として扱っているところがあるから、tったく驚くのナンのって!

言葉狩りも、ここまで来たか!?

こんな国は、いまに滅びるぞ!

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by cyos | 2005-09-16 13:32 | 読書人の生活

書 痴 迷 宮   喜多村 拓 著   (青弓社)

著者は、青森県の古書店主。「古書店 林語堂」の経営者。

本州の最北端の著者が、どうして下関市在住の小生の生活を観察できたのか?

いまだに不思議でならない。

この書の内容は、ほとんど小生のことを書いたとしか思えない。

気味の悪い本である。

本州の端から端の往復は、そうそう出来るはずもないのだか・・・・・ハテ???

何が書かれているのかを要約すれば、「書痴」といわれる人種の実体を、あますところなく描いている。


まったくありがたくもないネーミングだが、昔から本キチガイを書痴というのだから、しかたがない。

人間という「動物」のなかには、こういう種類の人間が、本当に実在するのだということを、知っていて損はないだろう。

それにしても、あまり愉快な本ではない。

面白がるのは、きっと本にあまり縁のない人たちだけだろう。

(と言いながらも、夜も寝られないほど夢中になって読み通したのは、誰だ?!)

ところでこの林語堂さんには、前著があってこれはまた優れた名著があるのでご参考までに下記で御紹介。

絶賛推奨「古本迷宮」

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by cyos | 2005-08-26 00:12 | 読書人の生活

知的生活の方法(正・続) 渡部昇一著 (講談社現代新書)

昭和51年に発売されて以後、一時は爆発的なブームを呼んだ、現代読書人の代表者、渡部昇一氏の著書である。

昭和51年というえば、1971年。

当時は、知的生活にあこがれる若者が多かったのだ。

私も当時、かぶれにかぶれ、貧しい生活の中から、手当たり次第に書籍を買い込んだ。

この著のお陰で、書籍業界は、大いに潤ったはずである。

私と同様に、愛書狂の病(ヤマイ)に陥った人が、続出したはずである。

迷ったら買え!

本は身銭を切ることにこそ価値がある。

おおっ!なんてことだ?

知的生活を得る為には、家族を路頭に迷わす危険性がともなうのだ!

収入のないものが、無謀なことを考えると、ロクなことはない!

というのは過去のことで、今や新古本書店では、本書などは、100円均一はあたりまえ。

3冊100円のコーナーでも、売られている。

新刊書店さんには、お気の毒だが、今や古本のみならず古書といえるようなクロっぽい書籍でも、暴落続きの古本業界なのである。

今こそ、知的生活をするのに、容易な時代はない!
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by cyos | 2005-08-14 12:47 | 読書人の生活

古 本 迷 宮  喜多村 拓 著  (青弓社)

読書人の必読書、と言ったら言いすぎだろうか。

いまや絶滅種に近い、読書人。

価値ある古本、いや古書が、世間ではどんな扱いを受けているのか?

現代の悲劇がここにあり。

まだ「読書人」が、この日本に、生息しているとしたら、この本を読むことによって、憤然としない人はいないだろう。

この書を読んで、腹が立たないとしてら、その人は、読書人ではない。

誤解しないで欲しい。

著者に腹を立てる、といっているのではない!

書かれている内容、様々な不埒(ふらち)きわまる事例の数々に対してのことである。

貴重な書物が、いかに虐待される世の中になっているのか。

それらの事例である。

ともかく、この書を読んで、憤慨しない人は、読書人では、ナイ。
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by cyos | 2005-08-12 14:02 | 読書人の生活

雑 書 放 蕩 記  谷沢永一著  (新潮社)

   読書人生というものがある。

   その典型的な人物が、谷沢永一氏である。

   蒐書人生六十数年以上!

   その数は二十万冊を超えると言う。

   私の6万冊なんぞは、かわいいものである。

   いまや絶滅種に近い人種が、谷沢氏であり、このブログを始めた人間でもある。

   われわれは、すでに変人・奇人の類(たぐい)らしいが、おなじ「キジン」でも、貴人となりた

   いものである。

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by cyos | 2005-08-07 02:06 | 読書人の生活