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日 本 文 壇 史 全24巻・総索引  伊藤整・瀬沼茂樹   (講談社文芸文庫)

主として、明治から大正初期にかけての文壇史である。

文壇史ではあるが、そのまま明治の文化史であり、登場人物5,000名を越える壮大な実話絵巻となっている。

全巻を通じて登場する夏目漱石や島崎藤村、坪内逍遙。

ほとんどの巻に登場する森鴎外など。

おのずから明治文化史の中心人物が、各場面で登場する。

明治はどういう時代であったか?

明治維新後の日本人は、どのように感じ、どのように生活し、どのように倒れていったのか。

樋口夏子、つまり樋口一葉は、どのように頑張り、どのように生活し、どのようにして夭折(ようせつ)したのか。

多くのことが、日日単位で、あるいは時間単位で、実話物語は、ゆったりと、ゆっくりと、おもむろに進行していく。

ここには、文学史に残る数々の登場人物が、生身の活きた姿であらわれる。

読者は、登場人物と友人になったり、親友になったり、喧嘩したり、犬猿の仲となったり、読者自身も明治の人間として参加している錯覚を起こし始めるであろう。

人生とは、明治の文化人の生き様とは、このようであったのだ!
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by cyos | 2005-08-18 12:53 | 人生の味わい