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正統の哲学 異端の思想  中川八洋著 (徳間書店)

いきなり言うのもなんだが、昨今、経済学部出身のくせに、イギリスの経済学者「ハイエク」の名前すら知らない野郎どもが多いのには、実にアキレテしまう。

           大学の経済学部では、一体何を教えているのだろう?


まっ、それはともかく、

この書籍は、1996年に出版された本で、著者は東京大学工学部(航空学科宇宙工学コース卒)出身である。

その後、スタンフォード大学政治学科大学院を出られている。

私よりも5歳上で、福岡県出身。

哲学思想方面の著者が、もとは理科系であったというのが、いい。

何がいいって、フランスの現代思想家たちは、皆、数学が得意である。日本の文科系の人たちは、総じて数学が不得意な人が多い。

たとえ、東大に入学できるような人でも、である。

なにせ、日本の大学受験レベルの数学は、「暗記力」があれば、充分通用するのである。

本当の数学というものは、あんなものではない、らしい。

本論に入る前に、余談が長すぎたが、この書籍、晦渋な文章に満ち充ちている。

相当に肩が凝る。

それでも、意外に愛読者が多い。

数年前にも、中央大学の法科出身の三十代の男性が、この本を繰り返し、繰り返し、読み直しては感激していた。

文章は晦渋だが、意外に説得力があり、目からウロコということは、たしかに多い。

ものの考え方を学ぶのと同時に、日本と世界を知るにも、少しはお役に立ちそうな書籍である。
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by cyos | 2005-08-07 14:51 | 哲学・思想