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健康売ります (イギリスのニセ医者の話 1660 - 1850)

タイトルは、本の題名。

ロイ・ポーター著 田中京子訳で、みすず書房から1993年発行で定価は4,635円。

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表紙の画像はこの通りだが・・・・・・・愚妻が風呂に早く入れとウルサイので、一時中断して、後ほど続けることにする。

これで終わりじゃないよ。内容のダイジェストを引用したいと思うからねっ。

夜11時、ブログを再開。

帯に書いてある通り、ボズウェルもヘンデルも云々とあるからしっかり読んで頂きたい。

次にこの本の裏に、内容のダイジェストが書かれているので、全文を引用する。


 <ニセ医者> は医療史の中でつねに無視されてきた。正規の医師免許をもたず、口先だけはずうずうしい上に、いかさま治療をするという理由で、でもはたして、実態はどうだったのだろう。
 本書が扱う期間は、近代初期から科学的な医療制度が整うまでの約200年、魔術師の時代が過ぎ去り、パストゥールが微生物を発見するまでにあたる。確実な治療法や予防薬がなく、また来世への期待も弱まってきたこの時代、人びとは健康をねがって次々と医者を変えていた。患者が医者を選んでいたこの時代に、ニセ医者は輩出した。
 著者は、ニセ医者の演説記録やちらし、新聞広告、患者の日記等を丹念に分析しつつ、その真の姿を明らかにしてゆく。そこからは、彼らが、マージナルな存在ではなく、正規の医師と区別できないほどの力をもっていたこと。マスメディアを最初に大々的に利用した医療企業家だったこと、しかし法制度の確立とともに衰退してゆく姿が、まざまざと浮かびあがってくる。
 医師 - 患者関係の変化やメディアの功罪なども伝えた本書を、健康幻想にひたる現代日本社会と比べてみるのも、どうであろうか。興趣つきない歴史書 = 読み物である。


以上であるが、

健康幻想にひたる現代日本社会と比べてみるのも、どうであろうか

という指摘こそ、正鵠を射るものである。

いつの時代も変わらぬものですね~~~。
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by cyos | 2006-01-15 21:38 | 人間と人間社会の本質を知る