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このオッサンにも著書がある⇒「求道と創造の漢方」

一月近く更新をさぼっていたので、新年にもなったことだし、自分の著書のことも少し書いておこう。

このオッサンにも若い頃に著書がある。

           求道と創造の漢方
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このサイトの案内を見て、一部の方がわざわざ買って読んで下さったようだが、「読んではいけない本」なのだ。

あまりにも若すぎる。

専門の漢方薬のことが中心とは言え、内容はすべて30歳までに各専門雑誌に書いたものを出版社の社長さんがまとめてくれたものである。

この本のために書きおろしたのは、序文のたしか?

        「学としての漢方、術としての漢方」

だったと思う。

思うというのは、自分の著書を探すのだが、どうも近くに見当たらない。

書庫に行けばあるが、行くのが面倒なので、記憶だけをたよりに書いている。

その後も、何度も翻訳書の出版など、本を出そうよというお誘いがあったが、すべて断ってきた。

この本の経験から、本を出したら終わりよ、という奇妙な観念が長く巣食うようになり、いまだにその観念が取り除かれない。

依頼された翻訳も、内容があまりに時代遅れで陳腐に感じて、途中で勝手に放り出して出版社にご迷惑をおかけしたこともある。

その理由は、既に同じ著者自身がさらに飛躍し進歩した内容の分厚い著書があり、そのほうに惚れ込んでいたのに、そちらではなくその著者の若書きに近い頃の本をやれと言われても、実際にやってみると、新しいものと矛盾する理論の存在が気になって、どうしても続行できなかった。

こんなところで言い訳しても仕方ないが、要するにわがままなのであろう。

それに並行して、その著者の惚れ込んだ方の原書の翻訳と解説を長く専門誌で連載していたが、あと一年半で終わるというところで、連載を中断した。

残りがあと2割を切っていた。

その中断する前から、そこの編集長には何度も繰り返し、早くまとめて出版しましょうと説得され続けていたが、断り続けた。

本になったら終わり、という気分がどうしても抜けきれない変な観念が消えない。

何事も、完成させたら終わりよという、人とは変わった観念がある。

なぜか?

ものごとを完成させてしまうと、自分がそれで抜け殻になってしまう恐怖感がぬぐいきれないのだが、分かってくれる人も稀にはいるものと信じたい。

正直言って、何事も完成させるのは大嫌いである!

腹八分というけれど、なんでも8割完成すれば上等と思っている。

慢性疾患でもそうだぞ。

8割回復すれば、ヨシ! とすべきだと思っている。
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by cyos | 2006-01-02 21:12 | 読んではいけない本